【介護福祉士国家試験】生活支援技術🌸(令和2年度出題・問題36・過去問解説28)
過去問解説28
今回の問題は、実際に扉を使用されている場面を思い浮かべられると、正解を導き出せるかと思います。正しい知識に加えて、やさしさと相手の方への思いやりは、生活を支える良いアイデアや工夫を生みます♩「高齢者の方が安全に自分の力で扉を開け閉めできるには自分ならどう工夫するかな〜?」と思い浮かべながら考えてみてください(^^)
高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫を考えるときには、以下の点を重視することが大切です。
・ 扉が簡単に開けられること
・移動がスムーズであること
・ 安全性が保たれること
✕ 1 . トイレの扉は内開きにする。
内開きの扉は、もし中で転倒があった場合には開けるのが難しくなる可能性があります。
✕ 2 . 開き戸は杖(つえ)の使用者が移動しやすい。
開き戸は扉を大きく動かさなければならないため、杖を使っている人にとっては移動が難しい場合があります。
✕ 3 . 引き戸は開閉の速度が速くなる。
速度が速いという点は、必ずしも高齢者にとって利点とは限りません。
✕ 4 . アコーディオンドアは気密性が高い。
気密性は重要ですが、これだけでは高齢者の使いやすさや安全性には直接関係ありません。
〇 5 . 引き戸の取っ手は棒型にする。
引き戸の取っ手が棒型であることは、握りやすく、力を入れやすいため、高齢者にとって開閉しやすいです。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会
https://note.jaccw.or.jp/m/m7334f146a0be