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カッコイイは正義。日本一マッチョが多い介護の会社を作った理由

こんにちは、日本介護福祉士会note編集部です。
今回は、名古屋に本社を構え、訪問介護や障害者支援施設などを展開する株式会社ビジョナリーさんへおじゃましました。

本社エントランスで。社長の丹羽悠介さん

お話を聞いたのは社長の丹羽悠介さん。元美容師で介護施設での理髪ボランティアの際、利用者から「ありがとう」と声をかけられたことをきっかけに介護の魅力にハマり、起業しました。「日本一マッチョが多い介護の会社」というユニークさが評判を呼び、採用難と言われる介護業界で若い男性を中心に年間700人を超える応募を集めます。
どんな想いで起業したのか、また実際の活動内容などにせまります。




カッコイイは正義

10年〜20年もの間人手不足と言われ続けてきた介護業界ですから、同業他社がやっていない、他業界の成功例を参考にしようと思いました。
参考にしたのは、IT業界と美容業界です。プログラマーというと、昔はオタクとか激務のイメージがありましたが、サイバーエージェントの登場により、IT人材はスタイリッシュでカッコイイというイメージになりましたよね。業界も盛り上がり、多くの人が参入する業界になりました。
美容業界もキムタクのドラマが流行してから、カリスマ美容師が次々と登場するようになりました。実は僕が美容師になったのも、「美容師ってカッコイイ」と思ったことがきっかけでした。
僕にとって「カッコイイは正義」なんです。


そもそもペルソナに「介護職」は設定していなかった

僕は介護の仕事に対するイメージを「カッコイイ」に変えたいと思っていたので、職員採用策の検討で設定したペルソナは「若い男性」でした。
また、介護福祉士や介護経験者など、いわゆる「介護職」はそもそもペルソナに設定しませんでした。
僕自身、元々介護とは関わりがなく、他業界から参入して介護が楽しいと思った、介護を天職にしようと思った人間です。
元々介護に興味はなかったけど、ちょっとしたきっかけで魅力を感じたということは、他にも僕と同じように感じてくれる人はいっぱいいるはず。むしろ、介護に全く興味がない人にこそ、週末ボランティアや副業でも良いので、介護に触れてもらいたいと考えました。


本社はフリーアドレス。みんな自由な席でお仕事しています


日本一マッチョが多い介護の会社

採用ターゲットである「若い男性」から連想して、スポーツ選手や実業団の構想が浮かび「日本一マッチョが多い介護の会社」のコンセプトにつながっていきます。
業界が盛り上がるには、ヒーローの存在が必要です。
ちょうど当時、僕もフィットネス競技をやっていてコンテストなどにも出ていましたが、選手たちは皆真剣。バックステージで涙を流す選手もいて、そうした一生懸命さが周囲の共感を呼ぶと思いました。

「こんなイケメンマッチョが介護?」という見た目と姿勢・向き合い方のギャップや、当時のフィットネスブームの影響もあり、想像以上の反響でした。2018年に20名ほどだった職員数も現在では180名を超え、年間の応募は700〜800件ほどにまで拡大しました。


独自の福利厚生・勤務制度

フィットネス実業団の枠で採用された職員(1軍)は、半年間タレント養成スクールに通ってもらい、大会やイベント出張などで会社のPRに協力してもらっています。
1軍選手にはプロテイン代が支給されるほか、1日最長2時間の勤務時間をトレーニングに充てることができます。大会当日は勤務扱いとなるだけでなく、大会出場のための出場費や出張費も支給されます。
他にも、全職員共通の福利厚生制度としてトレーニングジム無料利用や、社内で気になるスタッフができたら合コンセッティングの仲介、なんてこともしていますよ(笑)


本業の介護事業では新しい事業所の複数オープンを予定しており、フィットネス実業団では10月に東京で企業対抗戦を控えている同社。
イケメンマッチョの活躍に、今後も目が離せません!


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