過去問解説かこもんかいせつ25

半側空間無視はんそくくうかんむしは脳卒中のうそっちゅうなどによる脳のうの損傷そんしょう（特とくに右脳うのう）が原因げんいんで、左右さゆうどちらかの空間くうかんに注意ちゅういが向むかなくなる症状しょうじょうです。片側かたがわの空間くうかんを無識むいしきに無視むししてしまうため、食事しょくじのときに片側かたがわに食たべ残のこしが見みられるのが典型的てんけいてきな症状しょうじょうですね。失行しっこうや半盲はんもうとの違ちがい、根拠こんきょを押おさえて自信じしんを持もって解答かいとうしましょう😊

○　1 .　食事しょくじのとき、認識にんしきできない片側かたがわに食たべ残のこしがみられる。
設問せつもんの通とおり。

✕　2 .　半盲はんもうに対たいするものと介護かいご方法ほうほうは同おなじである。
半盲はんもうとは、視野しやの半分はんぶんが見みえていない状態じょうたいで自覚じかくがあります。一方いっぽう、半側はんそく空間くうかん無視むしは見みえているが認識にんしきできていない状態じょうたいで本人ほんにんの自覚じかくが乏とぼしいことが多おおいです。患側かんそくへの注意ちゅういそのものが欠落けつらくしている場合ばあいがあり、介護かいご方法ほうほうは異ことなります。

✕　3 . 　失行しっこうの1つである。
失行しっこうとは、認知症にんちしょうなどが原因げんいんで目的もくてきに沿そった適切てきせつな動作どうさを行おこなえなくなることを指さします。

✕　4 .　本人ほんにんは半側はんそく空間くうかん無視むしに気きづいている。
自覚じかくが乏とぼしい場合ばあいが多おおいです。患側かんそくへの配慮はいりょが低下ていかしている場合ばあいもあるので、車椅子くるまいすのブレーキをかけ忘わすれたり、患側かんそくの腕うでを体からだの下したに巻まき込こんでいても気付きづかなかったりすることもあり注意ちゅういが必要ひつようです。

✕　5 .　認識にんしきできない片側かたがわへ向むかってまっすぐに歩あるける。
認識にんしきできない片側かたがわへ曲まがっていったり、物ものがあっても気付きづかずにぶつかったりするので注意ちゅういが必要ひつようです。

監修かんしゅう：日本介護福祉士会にほんかいごふくししかい 広報委員会こうほういいんかい