キッザニア東京に介護福祉士のパビリオンが出展?!
ニュースの見出しに、思わず二度見してしまいました。
そして、情報収集開始。
「キッザニア甲子園にも介護福祉士のパビリオンがあるけど、キッザニア東京とは出展している法人が違うんだ」
「東京のパビリオンでは、ICT技術についても紹介するのか😮」
「子どもたちに介護のしごとをどんな風に伝えるのか、どんなおしごと体験ができるのか、ぜひとも取材したい!」
キッザニア東京の広報へ取材申し込みをしたところ、パビリオンのオープン当日、プレスプレビューとオープニングセレモニーが予定されているというではないですか🧐
親切な広報担当者さんのおかげで、プレスでないのにもかかわらず、プレスプレビューとオープニングセレモニーにお邪魔することができました。
今回は介護福祉士のしごと体験ができるパビリオン、「ケアサポートセンター@キッザニア東京」訪問の様子をお伝えします。
ケアサポートセンターではどんな体験ができるの?
キッザニア東京のケアサポートセンターでは次のような流れで体験ができます。
若者と高齢者の違いについて学ぶ
高齢者疑似体験
ICT技術について学ぶ
ベッドから車いすへの移乗介助の体験
車いす乗車体験
介護福祉士認定証(IDカード)の付与
スタッフの説明と体験を交互に繰り返しながら、介護のしごとについて理解を深めていきました。
「若者と高齢者の違い」では、壁に貼られたポスターを参考に、加齢に伴う筋肉量の減少や骨密度の低下など、身体機能の低下について学びます。
続く「高齢者疑似体験」では、足に重りをつけ、バンドを使って腰が曲がった状態で段差のある通路を歩行することで、足腰の弱った高齢者の不自由さを体験します。
体験した子どもたちからは「辛かった」「段差がきつかった」の声。
高齢者と接するときの心構え、「自分のペースでなく、相手のペースに合わせる」ことを身をもって学びました。
高齢者体験を終えた子どもたちは、スタッフステーションエリアへ。
安心・安全・快適な介護を行うため、介護の現場ではICT等の技術も活用しています。
センサーモニターの見方を教わった子どもたち。お休み中の利用者さんを起こしてしまわぬよう、センサーモニターで状況を確認。
車いすの安全点検を行い、「けいこさん」の居室を訪問します。
「移乗介助の体験」では、二人がかりで離床介助をした後、スライディングボードを使って車いすへの移乗介助を行いました。けいこさんが安全・快適な介助を受けられるよう、子どもたちは「けいこさん、起こしますよ」などと声掛けをおこないながら、息の合った連携をみせていました。
車いすへの移乗後は、髪を整えたり、帽子やスカーフ、ひざ掛けなど身だしなみを整えます。利用者さんの自分らしい生活を支えるのも、介護福祉士の大切なしごと。整容の介助も決して手を抜きません。
けいこさんの移乗介助を終えた子どもたちは、最後の体験である「車いす乗車体験」へ。ゴーグルを着用し、白内障の方の視野を疑似体験しながら車いすに乗車します。ペアの子と乗る側、押す側を交代しながら、車いす操作の注意点や安全な押し方を学びました。
最後に、体験を終えた子どもたちにIDカードのプレゼント。
カード裏面のQRコードを読み取ると、参加者専用サイトにアクセスすることができ、体験学習の内容を振り返りができるそうです。
家族や友達へのお土産話にも活用できそうですね。
実際に介護福祉士のおしごとを体験した子どもたちの感想は?
体験を終えた子どもたちにお話を聞いてみました。
🎤ケアサポートセンターの体験を希望した理由を教えてください。
「介護のしごとに興味があったので、参加しました」
🎤実際に今日体験してみて、思ったことや感想を教えてください。
「おじいちゃんおばあちゃんは辛いんだな、と思いました」
「介護は困っている人を助けることができて、感謝してもらえる素敵なしごとだと思いました」
「お母さんのおばあちゃんが97歳でまだまだ元気だけど、腰が痛いと言っていたので助けてあげたいと思いました」
子どもたち、体験を通して思いやりの気持ちを強くしたようです。
介護福祉士のパビリオン出展を決めた理由は?
キッザニア東京で介護福祉士のパビリオンを出展したのは、有料老人ホームや訪問介護など、幅広い介護サービスを手がける「SOMPOケア株式会社」さん。
今回パビリオン出展するにあたって、次のような想いがあったそうです。
「介護業界は人材不足の状況が続いていますが、パビリオンでの体験を通して小さい子どもたちに介護に触れてもらいたいと考えています。介護が子どもたちの職業選択のいち選択肢になれば嬉しいです。」
「介護の現場では最新テクノロジーを活用したサービス向上の取組みが進んできています。現場のイメージになるべく近づけるよう、テクノロジーを含めて子どもたちに伝えられるよう工夫しました。最新技術で介護があこがれの職業になると良いですね。」
「傾聴や共感、受容はどれだけ技術が進歩したとしても、人にしかできないことだと思っています。子どもの頃の経験が大きな糧になると考え、出展を決めました。」
未来に向けて種を蒔く。とても素敵なことですね。
微力ながらこのnoteも、介護の未来に少しでも貢献できるよう、頑張っていこうと思います。
おわりに
いかがでしたか。
様々な体験を通して思いやりの心や介護のしごとについて学べるケアサポートセンター。もし少しでも興味がある方は、夏休みの思い出作りにご家族やお友達同士で、ぜひ一度体験してみてください。
また、SOMPOケアさんは、介護を楽しく学べるウェブサイト「すまいるかいごタウン」も公開しています。キッザニアでは学ぶことができない内容もたくさん掲載されているので、パビリオンに行った人にもおススメです。