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最古参の賛助会員企業さん。チャリティに熱心な企業文化のルーツは赤い羽根にあった

突然ですが、皆さんは羽毛ふとんと聞いて、どのメーカーを思い浮かべますか。日本で最初に羽毛ふとんを量産し、販売した会社は、どこかご存じですか。
実は、当会賛助会員の東洋羽毛工業株式会社さんが、日本で最初に羽毛ふとんを量産したメーカーなんです。
今回は、長期にわたって当会の運営をサポートしてくださっている東洋羽毛さんについてご紹介します。



赤い羽根の考案に参画

東洋羽毛工業のルーツは、1947年に始まった市民活動「赤い羽根共同募金」にあります。
創業者が共同募金のシンボルである赤い羽根の考案に参画したことをきっかけに、羽毛の優れた特性に着目し、羽毛ふとんの製品化が本格的にスタートしました。


転機は看護師さんへの寝具供給

創業当初、東洋羽毛さんは総務省(旧郵政省)への宿直用羽毛まくらや、防衛省(旧防衛庁)への装備用シュラフの納入を主な事業としていました。
また、エベレスト登山隊や第1次南極地域観測隊にも羽毛服を納入するなど、当時から東洋羽毛さんの羽毛製品の品質・性能が高く評価されていたことがうかがえます。
その後、ダウンジャケット部門は「株式会社ザンター」として分離・独立。代名詞のダウンジャケットはコアなアウトドアファンから高い支持を得ています。

第1次南極地域観測隊で使用された羽毛服(レプリカ)

しかし、官公庁など一部の方々には評価されていたものの、まだまだ一般の方に浸透しているとは言えませんでした。
そんな中、創業者の横田さんは、看護学生の教育課程の中に、寝具の勉強があることを聞きます。横田さんは精力的に医療施設を訪問し、多くの看護師さんたちに羽毛ふとんについて説明をおこない、理解を広げていきました。

そして1958年、群馬県看護協会から推奨品の認定を受けたことをきっかけに、医療施設・福祉施設などとの取引の道が開けていくこととなります。
さらに、施設向け販売をおこなっている中で、看護師さんたちから、自宅で使う個人用寝具の要望があり、「働く人たちを快適な眠りでサポートする」ため、一般個人向け販売が拡大していきました。こういったお客様のニーズを汲み取り真摯に対応していく精神が、のちの「消費者志向自主宣言(寝具業界初)」につながっているのかもしれませんね。


積極的な社会貢献活動

東洋羽毛さんの経営理念の一つに「寝具・睡眠分野を出発点として、快適な暮らしの創造に関連する事業を通し、健康で楽しくゆとりのある、真に人間らしい生活を実現するために社会に貢献していきます」とあります。
経営理念に従い、東洋羽毛さんでは羽毛のリサイクルに代表される地球環境保全や、赤い羽根の中央共同募金会への寄付、被災地支援、無料睡眠セミナーの開催など、様々な形で社会貢献をされています。

小中学校における睡眠講話の様子

さらに、社会福祉支援活動の一環として、私たち日本介護福祉士会に対しても、1998年度から今日まで、25年に渡って賛助会員として継続的なサポートをしてくださっています。
東洋羽毛さんには毎年、介護の日にちなんだオリジナルグッズをご提供いただいているほか、会社創立70周年となる今年は、全国各地の営業所で「介護の日応援企画」も実施予定だそうです。
温かいご支援の数々、いつもありがとうございます。


工場見学にお邪魔します

そんな東洋羽毛さんから、工場見学のお誘いがあり、羽毛ふとんの製造工程を見学させていただけることとなりました!
工場見学の様子は、また改めてご紹介いたします。

※ピヨ丸は東洋羽毛工業株式会社さんの公式キャラクターです🐣

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