【介護福祉士国家試験】こころとからだのしくみ(令和2年度出題・問105・過去問解説12)
過去問解説12
こころとからだのしくみの問題です。高齢者に起こりやすいからだの不調について、メカニズムや予防方法などをしっかり理解しておくと、解答も現場での対応もバッチリですね👌
✕ 1 . 炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease)
腸が炎症を起こしている病気です。この病気の場合、腸の動きが活発になりすぎて、下痢が起きることが多いので、便秘の原因とは関係が少ないと言えます。
✕ 2 . 経管栄養
体に直接、栄養を送る方法。普通の食事をとらないので、便の材料が少なくなる可能性があります。しかし、経管栄養だけが原因で便秘になるわけではありません。
✕ 3 . 消化管切除
体の消化の部分を手術で取り除くことです。これにより、食物の消化や吸収のバランスが崩れることがありますが、必ずしも便秘の原因とは限らず逆に下痢になることがあります。
✕ 4 . 感染性腸炎(infectious enteritis)
腸が感染症で炎症を起こしている病気です。この病気は、腸の動きが活発になり、下痢が主な症状として出ます。便秘の原因とは関係が少ないと言えます。
〇 5 . 長期臥床
体を動かさないと、腸の動きも遅くなってしまい、便が腸内で滞留しやすくなります。これによって、便秘になりやすくなるのです。よって、ずっと横になっていること(長期臥床)は、便秘の原因として考えられます。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会