【介護福祉士国家試験】生活支援技術📙(令和2年度出題・問59・過去問解説14)
過去問解説14
人生の集大成とも言える時間に携われるのは、生活を支える私たち介護福祉士だからこそだと感じます。穏やかにその方らしい最期の時間を過ごせるように、看取りについての知識を深め、得点もしっかりゲットしましょう。
✕ 1 . 食事量が減少したときは、高カロリーの食事を用意する。
|高《こう》カロリーの食事は、多くのエネルギーを含む食事のこと。でも、死期が近づいたとき、食事の量やエネルギーの量を強制的に増やすのは必ずしも良いとは言えません。
✕ 2 . チアノーゼ(cyanosis)が出現したときは、冷罨法を行う。
チアノーゼは、体の一部が青くなる現象。冷罨法は、冷たいものを当てること。これは、チアノーゼの対応としては適切ではありません。
✕ 3 . 全身倦怠感が強いときは、全身清拭から部分清拭に切り替える。
体がとても疲れているとき、体全体を拭くのは大変かもしれません。そのため、必要な部分だけを拭くことで、その人の負担を減らし、快適にしてあげることができるからです。
✕ 4 . 傾眠傾向があるときは、話しかけないようにする。
傾眠傾向は、眠りたくなること。でも、人が眠そうなときでも、話しかけることで安心感を与えることができます。
〇 5 . 口腔内乾燥があるときは、アイスマッサージを行う。
|口《くち》の中が乾燥すると、不快感を感じるかもしれません。アイスマッサージは、冷たいものでマッサージすること。しかし、直接の乾燥対策としては適切ではありません。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会