【介護福祉士国家試験】認知症の理解📙(令和2年度出題・問78・過去問解説10)
過去問解説10
アルツハイマー病の新薬が9月末に承認され、認知症への治療も一歩一歩前進しています。ケアに携わる私たちもその進歩に足並みを揃えて行けるよう、基本的な知識はバッチリにしておきたいですね♪
〇 1 . 血管性認知症(vascular dementia)
アルツハイマー型認知症はこの中で最も多いタイプですが、次に多いのは血管性認知症というタイプです。血管性認知症は、脳の血管が詰まるか壊れることで、脳が正常に機能しなくなる病気です。脳の血管がうまく働かなくなると、脳に必要な酸素や栄養が届かず、それが原因で認知症の症状が出ます。
✕ 2 . 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
このタイプの認知症は、脳の「前頭葉」や「側頭葉」という部分が影響を受けるものです。日本での発症率は血管性認知症よりも少ないです。
✕ 3 . 混合型認知症(mixed type dementia)
これは、アルツハイマー型と血管性認知症の両方の特徴を持つ認知症です。このタイプも一定の人数がいますが、血管性認知症よりも少ないとされます。
✕ 4 . レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
この認知症は、脳内に「レビー小体」という異物がたまることで起こります。日本でも発症率はある程度ありますが、血管性認知症よりも少ないです。
✕ 5 . アルコール|性認知症《せいにん ち しょう》(alcoholic degmentia)
これは、長期間の過度なアルコール摂取が原因で起こる認知症です。頻度は他のタイプに比べると少ないです。
(参考資料:厚生労働省社会保障審議会 介護保険部会(第78回)認知症施策の総合的な推進について)
監修:日本介護福祉士会 広報委員会