【介護福祉士国家試験】医療的ケア🌸(令和4年度出題・問題62・過去問解説32)
過去問解説32
経管栄養をおこなっている方の生活上の留意点に関する問題です。正しい知識で支援をすることで、その方の健康を維持し、生活の質を保つことができます。これを機会に、経管栄養についての基本的な知識を身につけ、自分らしい生活を支える介護職を目指しましょう🎵
✕ 1 . 「日中は、ベッド上で過ごします」
経管栄養だからといって、必ずしも日中ずっとベッドで過ごす必要はありません。適度な活動やリハビリテーションも重要です。
✕ 2 . 「夜寝るときは、上半身を起こした姿勢で寝ます」
通常は、経管栄養を行うときに上半身を起こすことが推奨されますが、夜間の睡眠時は通常の姿勢で寝ても構いません。ただし、誤嚥のリスクがある場合には、医師の指示に従う必要があります。
✕ 3 . 「便秘の心配はなくなります」
経管栄養でも便秘になることがあります。消化管の動きや水分摂取の状況によって、便秘のリスクがあるため注意が必要です。
〇 4 . 「口から食べなくても口腔ケアは必要です」
胃ろうによる経管栄養をおこなう場合でも、口腔ケアは非常に重要です。口から食べない場合でも、口の中には細菌が繁殖しやすくなります。そのため、口腔ケアを怠ると口腔内の健康状態が悪化し、感染症のリスクが高まります。
× 5 . 「入浴は清拭に変更します」
経管栄養をおこなっているからといって、必ずしも入浴を清拭に変更する必要はありません。医師の指示に従い、適切にケアを行えば入浴も可能です。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会