【介護福祉士国家試験】認知症の理解🌸(令和3年度出題・問題78・過去問解説37)
過去問解説37
認知症の原因疾患と症状の特徴は国家試験でよく出題されるだけでなく、介護現場でも症状に応じた対応が求められます。認知症ケアの根本ですので、確実に正解できるよう、理解を深めていきましょう。
✕ 1 . 幻視の内容はあいまいではっきりしない。
レビー小体型認知症の幻視は、むしろ鮮明で現実的であることが多いです。
✕ 2 . 睡眠中でも幻視が生じる。
幻視は主に覚醒時に生じるものであり、睡眠中に生じるものではありません。
✕ 3 . 本人は説明されても幻視という認識ができない。
レビー小体型認知症の患者は、自分が見ているものが幻視であると認識できることもあります。
〇 4 . 薄暗い部屋を明るくすると幻視が消えることがある。
レビー小体型認知症)の特徴の一つに幻視があり、その幻視はしばしば現実的で鮮明です。薄暗い部屋では幻視が生じやすく、部屋を明るくすることで幻視が消えることがあります。
✕ 5 . 抗精神病薬による治療が行われることが多い。
レビー小体型認知症の患者には、抗精神病薬の使用は慎重に行う必要があります。なぜなら、一部の抗精神病薬は症状を悪化させる可能性があるからです。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会