【介護福祉士国家試験】認知症の理解🌸(令和3年度出題・問題81・過去問解説42)
過去問解説42
抗精神病薬を使用すると、身体的な影響が現れることがあります。特に、筋肉がこわばったり、感覚が鈍ることで誤嚥のリスクが高まる点に注意が必要です。他の選択肢では、活動性の変化や筋肉の緊張の緩和が挙げられていますが、それらが薬の副作用として一般的かどうか考えてみましょう。
✕ 1 . 歩幅が広くなる。
行動・心理症状に対する向精神病薬を用いた際の副作用として、歩幅が狭くなり転倒リスクが高くなることが挙げられます。
〇 2 . 誤嚥のリスクが高くなる。
感覚障害の影響から、誤嚥のリスクが高くなります。
✕ 3 . 過剰に活動的になる。
抗精神病薬の副作用として、日中の眠気やめまいなどがあり、活動性が低下する原因となります。
✕ 4 . 筋肉の緊張が緩む。
抗精神病薬の副作用として、手や口の震えや筋肉のこわばりがあることから、筋肉の緊張の高まりが見られます。
✕ 5 . 怒りっぽくなる。
抗精神病薬の副作用として、日中の眠気や無気力、活動性の低下があり、感情の表出にも影響があります。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会