【介護福祉士国家試験】こころとからだのしくみ🌸(令和5年度出題・問題29・過去問解説34)
過去問解説34
概日リズム睡眠障害は、体内時計(概日リズム)が乱れることで、睡眠と覚醒のタイミングに影響を及ぼす障害のことです。概日リズムは通常、約24時間周期で回る体内の生物時計で、睡眠、覚醒、ホルモン分泌、体温変化などの生理的なリズムを調整します。このリズムが外部環境(昼夜の周期など)と不一致になると、睡眠の問題が生じることがあります。生活習慣の改善や適切な治療で症状を緩和できる場合が多い障害です。これらのことが分かっていると、正解を選べそうですね👍
✕ 1 . 早朝に目が覚める。
早朝に目が覚める原因は生活習慣の乱れなどが考えられ、概日リズム睡眠障害の特徴として選択肢は不適切です。
✕ 2 . 睡眠中に下肢が勝手にピクピクと動いてしまう。
選択肢の特徴は、不随意運動が睡眠中に何度となく繰り返される周期性四肢運動障害です。
✕ 3 . 睡眠中に呼吸が止まる。
選択肢は睡眠時無呼吸症候群の特徴です。
✕ 4 . 睡眠中に突然大声を出したり身体を動かしたりする。
選択肢はレム睡眠行動障害の特徴です。
〇 5 . 夕方に強い眠気を感じて就寝し、深夜に覚醒してしまう。
概日リズム睡眠障害とは、体内時計の周期を外界の24時間周期に適切に同調させることができないために生じる睡眠の障害です。選択肢のうち、昼夜のサイクルと体内のリズム(体内時計)が一致しないために起こる選択肢5が最も適切です。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会