【介護福祉士国家試験】総合問題🌸(令和3年度出題・問題117・過去問解説43)
過去問解説43
精神科の入院にはいくつかの種類があり、入院の同意を本人ができるかどうか、また必要な医師の数や家族の同意が関係します。医療保護入院とはどんな入院制度なのか理解し、他の入院形態との違いに注意しながら、選択肢を検討しましょう。
✕ 1 . Dさんの同意による入院
これは「任意入院」に該当し、医療保護入院とは異なります。
✕ 2 . 精神保健指定医2名以上の診察の結果が、入院させなければ自傷他害の恐れがあると一致した場合の入院
これは「措置入院」という別の制度です。
✕ 3 . 精神保健指定医1名が診察し、入院させなければ自傷他害の恐れがあると判断した場合、72時間以内に制限した入院
これは「緊急措置入院」の場合で、医療保護入院とは異なります。
〇 4 . 精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、家族等1名の同意がある入院
この問題では、精神科の入院制度である「医療保護入院」について理解する必要があります。
医療保護入院は、精神障害者が自分で入院の同意をすることが難しい場合に、家族などの同意を得て入院させる制度です。具体的には、以下の要件があります。
• 精神保健指定医1名が診察し、入院が必要と判断すること。
• 本人の同意が得られない場合、家族などの同意が必要です。
この条件に当てはまる選択肢4が正解です。
✕ 5 . 精神保健指定医1名が診察し、Dさんの同意が得られず、さらに家族等の同意が得られないため72時間以内に制限した入院
これも「措置入院」に該当します。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会