【介護福祉士国家試験】介護過程📙(第34回令和3年度出題・過去問解説3)
過去問解説3
日ごろ携わっている方は解きやすい問題かと思います。緊張している試験場面で「あれ、どっちだったっけ?」とこんがらがることがないように、しっかりポイントを押さえて得点をゲットしましょう!
介護計画の立案では、アセスメントによって明確になった生活課題を解決するための「介護目標」を設定し、その介護目標を達成するために必要な支援内容及び方法を組み立てます。
介護目標には、「長期目標」と「短期目標」があります。
長期目標が最終到達目標であれば、そこにいたるまでに段階的な目標設定が必要であり、それが、短期目標となります。
〈介護計画の様式〉
✕ 1 長期目標の期間は、1か月程度に設定する。
長期目標はおおむね6〜12か月程度の期間で設定します。記述に該当するのは短期目標です。
✕ 2.長期目標は、短期目標ごとに設定する。
長期目標は、短期目標ごとではなく、生活課題ごとに設定されます。長期目標を達成するために必要な、具体的な活動目標が短期目標です。
✕ 3.短期目標は、生活全般の課題が解決した状態を表現する。
短期目標は、解決すべき生活課題や長期目標に対して達成期間を設定し、段階的に対応して解決に結びつける具体的な活動目標です。生活全般の課題が解決した状態を表現するというのは適切ではありません。
✕ 4.短期目標は、抽象的な内容で表現する。
短期目標は、評価しやすいように、誰が見てもわかる具体的な内容で記入します。抽象的な目標では、進捗や達成度などを測ることが難しくなります。
〇 5.短期目標は、長期目標の達成につながるように設定する。
記述通り。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会