【介護福祉士国家試験】発達と老化の理解📙(令和4年度出題・問36・過去問解説4)
過去問解説4
腎・泌尿器系の用語は、職場で耳にされる方も多く理解を深めやすいかと思います。高齢期に起こる身体の変化や疾患などのポイントを押さえて、問題を味方につけてしまいましょう♩
✕ 1 . 尿路感染症(urinary tract infections)を起こすことは非常に少ない。
尿路感染症とは、腎臓から尿管、膀胱を通って尿道口にいたる尿路に病原体が生着して起こる感染症であり、免疫力や体力が低下した高齢者は感染症に罹患しやすい傾向にある。
✕ 2 . 腎盂腎炎(じんうじんえん)(pyelonephritis)の主な症状は、頭痛である。
腎盂腎炎とは、細菌感染を原因とする腎盤(腎盂)ならびに腎実質の炎症であり、主な症状は背中の痛み、発熱、悪寒などがある。
〇 3 . 尿の濃縮力が低下する。
記述通り
✕ 4 . 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)では、尿道の痛みがある。
前立腺肥大症は、加齢とともに前立腺の内腺の細胞数が増加し肥大化する疾患であり、主な症状は頻尿、排尿遅延、排尿中断などがある。
✕ 5 . 薬物が排出される時間は、短くなる。
高齢に伴う腎機能の低下により、一般的に薬物排出の遅延が起こりやすいとされる。
監修:日本介護福祉士会 広報委員会